ニキビ跡が残ってしまったらどうする?
ニキビを潰してしまったり、同じところにニキビが繰り返しできてしまったりするとニキビ跡が残ってしまうことがあります。メイクだけではきれいに隠せないこともあり悩みを抱えている方が少なくありません。
ニキビ跡が残ってしまった時のケア、治療にかかる費用などを知っておきましょう。
- 赤味が残る
- シミのようなニキビ跡が残る
- クレーターのように凸凹の陥没したニキビ跡が残る
炎症を起こしたニキビが治った後にいつまでも赤味が残ってしまうことがあります。
何年も赤味が残ってしまうこともあります。
ニキビの炎症による色素沈着でシミが残ってしまうタイプ。
紫外線によるダメージでシミがさらに濃く残ってしまうことがあります。
ニキビをきれいに潰せなかったり、炎症や膿みを持ったニキビが悪化してしまうと肌の組織にダメージを受けて陥没が目立つクレーターと呼ばれる凸凹ニキビ跡が残ることがあります。
★まずは食事の見直しと睡眠時間確保でニキビ跡ケア!
まず新しいニキビができないように規則正しい生活を心がけることが大切です。
特に食生活と睡眠は、ニキビとニキビ跡の改善に特に気を配りたいもの。
毛穴ケア成分として知られるビタミンB1とB2を多く含む豚肉や鶏レバー、栄血行を良くし栄養を送り届けるビタミンEを多く含むアーモンド、アボカドがおすすめの食品です。
睡眠不足は肌の再生に欠かせない成長ホルモンの分泌に影響します。睡眠時間は毎日6時間以上確保して肌の再生と免疫力アップを目指しましょう。
栄養たっぷりの食事とまとまった睡眠で生活リズムが整うと、肌のターンオーバーが正常に促されニキビ跡が徐々に薄くなっていきます。
ニキビ跡をもっと早く消していくために必要なスキンケア成分
- 残ってしまったニキビ跡にを薄くする成分は?
ニキビの炎症による赤味が残ってしまったニキビ跡と、ニキビの炎症から色素沈着が残ってしまったシミのようなニキビ跡はクレーター状のニキビ跡に比べると比較的早くセルフケアでも薄くすることができます。
ビタミンCは肌の炎症を抑え、傷んだお肌を肌の内側から修復する働きがあります。赤みが残ってしまうのは、まだ完全に肌の炎症が治まっていない状態。ビタミンCケアで早めに対策しましょう。
加齢や紫外線のダメージでできてしまう肌のシミと同様に美白成分が配合された化粧品でのケアが適しています。
代表的な美白成分にはビタミンC、ハイドロキノン、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、リノール酸、カモミラET、トラネキサム酸、プラセンタエキスなどがあります。
美白成分にも色々ありますが、色素沈着タイプのシミ、ニキビ跡に効果的なのは、ずばりビタミンCです。
アルブチンやコウジ酸などの成分は肌の奥から生成されるメラニンを予防するタイプの成分に対し、 ビタミンCはメラニン予防に加え、還元作用によって直接ニキビ跡のシミに作用し薄くしていく効果があるからです。
美白成分ビタミンC誘導体配合のニキビ跡とニキビ予防に適したニキビケア
■ニキビ跡は紫外線を浴びることでさらに濃いシミになってしまうので、紫外線対策をしっかり行うことも大切です。ビタミンCでケアをしながら普段のUVケアもしっかり行いましょう。
★クレーター状のニキビ跡は治せる?
凹凸があるクレーター状のニキビ跡はレチノール配合のクリームで肌をなめらかに整えることができるそうですが、市販のものはレチノールの配合が少ないため劇的な効果は期待できないようです。
美容皮膚科で濃度が高いレチノールを処方してもらったり、ピーリングやレーザーを使った治療が効果をあげています。
セルフケアで凸凹のクレーターニキビ跡を修復するためには、肌の再生を促すこと(ターンオーバー)に加え、壊れてしまったコラーゲンやエラスチン等を再生させることを促す成分(ビタミンCが有効)でケアすることが必要です。
その為に有効な成分を毎日のスキンケアに取り入れて根気よくケアすることで、徐々にクレーターニキビ跡が目立たなくなっていきます。
クレーター肌におすすめ!
どんなに効果の高い成分でケアしても、クレーター状のニキビ跡ができてしまうと解消するのはとても時間がかかり大変です。
ニキビ跡が残らないように正しいニキビケアで早期に治すことや、新しいニキビを作らないようにニキビ予防を心がけることも大切です。
美容皮膚科で行われるニキビ跡の治療とは?
美容皮膚科で行われるニキビ跡の治療とは?
- ケミカルピーリング
酸性の薬品をお肌に塗布し古い角質を取り除き、皮膚の再生を促します。ニキビやニキビ跡の状態を診ながら濃度を調節して数回に分けて行われます。
- レチノイン酸(レチノール)
ビタミンAの一種で肌のターンオーバーを高める働きがあります。コラーゲン生成を促し、メラニン排出を活発にするため肌をなめらかに整えニキビ跡を薄くする効果が期待できます。
- レーザー治療、フォトフェイシャル
特殊な機械で発生させた光を使った治療方法です。クレーター状のニキビ跡はレーザー照射により皮膚に軽いダメージを与え、コラーゲン再生を促します。部分的に肌の再生をすることにより凸凹をなめらかにします。赤味や色素沈着があるニキビ跡にはフォトフェイシャルで改善されます。
美容外科は、レーザー治療やケミカルピーリングなどの治療方法でニキビ跡を治します。
美容皮膚科はシミやたるみといったアンチエイジングを得意としているところや、ニキビやニキビ痕の治療に力を入れているところがあるので受診する前に確認しておくと良いでしょう。
ケロイド状に残ってしまったニキビ跡治療のための皮膚移植や大きく目立つニキビ跡の切除縫合などの外科的手術は美容外科が対応します。
ニキビ跡の治療で美容皮膚科でかかる費用について
ニキビ跡の治療は美容目的で行われるため保険適応外の治療になることがほとんどです。 また通院が長くなることも多く、費用がかさんでしまうことがあります。
- レーザー治療
1回で済むものと5回以上繰り返し行うものなど様々なタイプがあります。1ヶ所で5,000円から費用がかかるようです。
- フォトフェイシャル
5回で1クール、ニキビ跡の状態に合わせて何クールか繰り返し治療を行います。1クール10万〜30万円程かかります。
- ケミカルピーリング
市販のピーリングよりも高濃度の酸で古い角質を取り除く治療です。1回1万円前後かかるのが一般的です。イオン導入と組み合わせた定期コースで少しお得な料金設定をしている美容皮膚科もあります。
- レチノイン酸(レチノール)
市販品より高濃度のクリームで、肌のターンオーバーを促します。1か月分で3,000〜5,000円ほどかかるようです。
規則正しい生活を心がけ、皮膚科に通院し正しいスキンケアを行っても繰り返しニキビができてしまうことがあります。もし生理不順が続いていたら婦人科を受診してみましょう。
卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスが乱れていたり、子宮筋腫などの婦人科系の疾患が原因で、繰り返すニキビによるニキビ痕が残ってしまうことがあります。
女性ホルモンの乱れとニキビの関係については、こちらのページのグラフで解説しています。
⇒なぜ生理前になるとニキビができるの? - 女性ホルモンとニキビの関係について
大人ニキビのスキンケア対策辞典 - TOPへ